オウンドメディア、コンテンツマーケティングの違いについて解説します!

誰しもがスマホを持ち、自由な時間や場所で様々なキーワードを用いて検索が行われる現代、オウンドメディアという単語はこの数年で耳にする機会が徐々に増加しています。

今回は、オウンドメディアについての概要からメリット・デメリットなど、これから知っていきたいという方向けにお伝えしていきます。

オウンドメディアのメリット・デメリット

オウンドメディアとは

トリプルメディアと呼ばれる概念(「アーンドメディア(SNS)」「ペイドメディア(Web広告)」「オウンドメディア(Webサイト、ブログ)」)の中の1つで、ユーザーに対して自社独自のノウハウや自社商品の強み・関連するお役立ち情報などを紹介することでユーザーのお悩み事などを解決するWebサイトやブログのことを言います。

オウンドメディアの役割

上記のように自社独自のノウハウや、ユーザーのお困りごとを解決するコンテンツ(記事)を一貫したテーマで作成しユーザーの役に立つ情報を提供するWebサイトやブログのことを指し、誰もが知るような有名な大企業から街の水道修理屋さんまで幅広い業種で対応が始まっています。

例えば街の水道修理屋さんを例に挙げると、基本的にはリスティング広告を利用して緊急性の高いユーザーを取り込むことが収益(問い合わせ)獲得になるメインの方法でしょう。

多くのサイトがこのように広告を利用して集客を行っていますが、自然検索からサイトを訪問してもらったユーザーによる問い合わせはなかなか発生しないため、どうしても広告頼みになっている、というところが現状なのではないでしょうか。

しかし、記事を投稿することで自然検索からも集客ができ、そこから問い合わせが発生するという状況になれば広告だけで集客している場合と違って費用がかからない分、利益率に大きな違いが生じてくるでしょう。

街の水道修理屋さんであれば、大雨が降った時に排水管や水まわりにどのような危険性があるのかや、意外に知られていない水道に関する豆知識やトイレや水まわりの節約情報などを配信していくことで、常態的にサイトを訪問して記事を見てくれるユーザーを獲得できるため、結果として自社名のブランディングや自社サイトの植え付けになり、いざ水漏れやトイレの破損が発生した際に「あぁ、そういえば前に見たあのサイトって水道修理屋さんだった」と申し込みに繋がることがあります。

水道修理の業界は緊急性の高い業界であるため、どこの会社も広告に特化して集客していることが多く自社のサイトは最低限見れればそれで良い、もしくは昔ながらの外部リンクを多く貼るという方法でSEO対策している会社が殆どです。

小手先だけでサイトを上位化しても、Googleのアルゴリズム(検索順位を決めている仕組み)が変わるたびに順位が上昇・下降して無駄なお金がSEO対策に費やされてしまうこともあります。

こうした緊急性の高い業界においても、サイトを訪問してくれるユーザーとって有益な情報を配信していくことで、中長期的なSEO対策、小手先だけではない自社の資産の構築に取り組むという姿勢が拡がってきています。

また、IT関連のメディアサイトを運用する場合、インスタグラムやツイッターなどのSNSに関して初心者がぶつかる初期設定の問題や運用を始める前に設定しておいた方が良い初期設計などの情報や、WebデザインやWebサイト制作に関係するお役立ちツールや最新の情報を伝えることでユーザーを惹きつけ、自社への製作・運用依頼(受注)に繋げていくという方法がとられています。

こうして自社の商品とは直接的には関係のない情報の配信にはなるもののユーザーの役に立つコンテンツを提供することで、自社名のブランディングを行うとともに、SEOとしても意味のある資産を獲得することが重要視されています。

上記から、提供している記事を通じて中長期的にファン(ロイヤルカスタマー)を獲得するとともに、最終的にWebサイトの知名度が上がれば広告収入なども得ることが可能になり、自社にとって収益獲得の窓口の1つとすることが可能であるため近年よく用いられるようになった手法の1つです。

サイトを訪れるユーザーの数に関わらず、中長期的にサイトへの集客を考えるのであれば始めておいて損はないでしょう。

オウンドメディアのメリットをご紹介

オウンドメディア運用において良い点は、Webサイトの記事を通じてファン(ロイヤルカスタマー)を獲得できることです。

投稿した記事がキッカケになりWebサイト、ブログに訪れるまで製品や社名を知らなかったユーザーに対して、記事を通して自社の製品や社名をPRしたり、アプローチすることができ、時間をかけて見込み顧客へと育成することがこの方法の良い点であると言えます。

また、サイトやブログが広くユーザーに知られた場合になりますが、他企業からの依頼を受けて記事を書いて自社メディアのファンに向けて情報配信を行い収益を得ることも可能で、サイトが拡大してくれれば見込み顧客・ロイヤルカスタマーの獲得・育成だけではなく1つの収益源として期待していくことができます。

しかしながら、Webサイトやブログの認知度が上がるかどうかは業種や扱う製品、業界内におけるユーザーニーズや検索ボリュームといった要因に左右されること、ユーザーが求めている情報をキャッチして配信していくアンテナの高さ、サイトへの内部SEO対策なども必要になるため何も知らない状態からスタートすると大変な労力を有する必要があるでしょう。

また、いかにSEO対策やライティングスキルを用いて運営を行っても、なかなか集客・収益化に繋がらないといったケースもあり、競合となるメディアとの隙間を上手く突きユーザーニーズを掴んでいく必要があります。

オウンドメディアのデメリットをご紹介

最大のデメリットは、「時間がかかること」でしょう。

価値のある記事を投稿・配信するという性質上、認知されるまでに時間がかかること、認知されてからユーザーを見込み顧客やロイヤルカスタマーとして育て上げるにも期間を有します。

そのため、考えていたよりも成果が上がらなくて途中で止めてしまう担当者さんも多いのが現状です。

しかし、一度配信を始めたら特に企業であれば止めるべきではありません。コーポレートサイトへの更新が少ない企業に対して、なんとなくしっかりと運営されているイメージが沸いてこないのと同様に、更新頻度が少ない・更新が途中で止まってしまっているようなメディアを運営している企業なんだ、と逆に企業イメージが悪くなる場合もあります。
最低でも週1回、月数回と目標を決めて運用・投稿を行っていくと続きやすいでしょう。

メディアを運用する初期設計時に目標を決めて運用を行っていることが殆どですが、その際に「毎日更新する」など到底無理な目標設定にせず、今の人員・リソースでやれる範囲で更新し、更新した結果(反応)を分析して次に投稿するテーマを決めて投稿していくと良いでしょう。

その中で分析は必ず行っておかなければならないことで、投稿内容に関する結果が分からないまま闇雲に進めてもターゲットに対して何がウケているのか理解を進めることができません。

特に何もテーマや目標を決めず、分析もないままに運用を進めてしまうと最終的に何のために更新しているのか解らないメディアサイトになっていたり、ターゲットとは異なる投稿を行っていたりと残念なサイトになってしまうため、PDCAを回すことは意識しておく必要があります。

そうしながら進めていく必要があるため人的リソースが確保できなくなったりするとすぐ更新を止めてしまったり、サイトを閉じようとしてしまいますが、そういう時こそ上手く運用することが大切です。

また、メディアを広く認知拡大させるためにはより多くのリソースや時間が必要になるため、WEB広告や営業と違い、中長期的な戦略となることを大前提として覚えておくと良いでしょう。

コンテンツマーケティングのメリット・デメリット

続いて本項ではメリット・デメリットについてご説明していきます。

コンテンツマーケティングとは

お悩み事や知りたいことのあるユーザーに対してノウハウやニーズ・価値のある情報を提供することで、ユーザーを見込み顧客・ロイヤルカスタマーとして育成することです。

そのようにしてユーザーを惹きつける情報を伝えることで、中長期的に自社のWebサイトに訪問してもらえるように、計画的に戦略立てて施策を行い、効果検証し次の施策を打つといった方法でPDCAサイクルを回していくことになります。
ちょうど先の項目の最後でお伝えしたようなことで、投稿を行ってその反応を分析することで次の投稿に繋げることが大切です。

投稿に対する反応をどのように分析するかについては、Googleが無料で提供しているツール「Google Analytics」を利用することをオススメします。

今やどのサイトでも入っているため、サイトを立ち上げた時点で導入されている場合が殆どだと思いますが、もしアナリティクスが入っていないようであれば、ぜひ導入しておきましょう。

上記のようにツールを用いて分析を行いつつ、ユーザーにとって価値のある情報を提供していくことで、WEB広告や営業とは異なったアプローチで自社製品やサービスをPRする手法の1つがコンテンツマーケティングです。

このような方法は最近始まったのではなく、古くから使われていたマーケティングの方法です。

近年トレンドとなってきている背景としては、WEB広告や営業のような「商品の売り込み感がない」ということがポイントです。「押し売り感」が強いWeb広告や営業は近年敬遠される傾向にあるため、別のアプローチ方法としてトレンド化してきたのが現状です。

数年前から若年層の検索エンジン離れについて取り上げられており、メディアでも目にする機会が増えていますが、検索エンジンを利用しない、または検索エンジンに溢れている操作された情報に辟易したユーザーはSNS(Facebook・Twitter・LINE)を検索エンジン代わりに利用するように意識がシフトしてきています。

いわゆるアーンドメディアと呼ばれるものがこれらSNSですが、検索結果に溢れている「操作された情報」ではなく、より「生の声や体験」にユーザーの検索意識がシフトしたと言えます。

また、自分が知りたい情報のみをリアルタイムに受け取る、または探すことができるためユーザーの活用が進んでいる状況です。
そうして受け取った情報を共有できる仲間との距離感の近さもこれらSNSによる検索が加速した理由の1つといえるでしょう。

情報に敏感な若年層からそのような動きが起きたことで、徐々に若年層以外の中高年ユーザーにも同じような意識的な変化が起き、検索エンジンやSNSどちらも使って情報を集める、情報収集はLINEなどのアプリを使う、というユーザーも出てきています。

こうしてデバイスやブラウザ、アプリなどアクセスする端末や情報ソースが細分化してきた状況において将来的な見込み顧客の取り込み拡大に向けて各企業が中長期的に実施しています。

オウンドメディアマーケティングとコンテンツマーケティングの違いは?

ここまでの項目をご覧いただいた方であれば既にお分かりかと思いますが、それぞれの違いについて最後に簡単にまとめます。

【オウンドメディア】
「トリプルメディア」と呼ばれる3つの概念の内の1つで、自社が配信しているメディアを通じて中長期的にユーザーを育成するメディア(Webサイトやブログ)のことを指します。

【コンテンツマーケティング】
Webサイトやブログを媒体としてユーザーにとって価値のある情報を提供することでユーザーを惹きつけ、サイトやブログに訪問してもらい、中長期なアプローチで自社にとってのロイヤルカスタマーとして育成していく方法です。

業界を問わずに様々な業種で取り組まれている方法で、誰でも知っているような大企業から、街の水道修理屋さんまで様々なサイトで取り入れられています。

また、検索エンジン離れが進み「押し売り感」なくユーザーに対する自社商品・サービスをPRする手段として近年トレンドとなっています。

<まとめ>

以上、今回はオウンドメディアとコンテンツマーケティングに関する違いについてお伝えしてきました。
企業だけではなく個人でも行われてきており、以前流行していたアフィリエイトなども再び盛り上がりを見せつつありますので、まだまだこれから数年は良く耳にするキーワードとなるでしょう。

まだ自社では取り入れていないという企業のご担当者さまはぜひ一度、運用を考えてみるのも良いかと思います。

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青山学院大学 法学部卒。新卒でリクルートキャリア(旧・リクルートエージェント)入社。その後、サイバーエージェントにてアカウントプランナーとして、最大手クライアントを担当し、インターネットを活用した集客支援を行う。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。オウンドメディア「すべらない転職」やQ&Aサイト「Callingood」を運営。 現在は、インターネットビジネスの事業開発や、社外での講演活動等、多岐にわたり活動中。

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青山学院大学 法学部卒。新卒でリクルートキャリア(旧・リクルートエージェント)入社。その後、サイバーエージェントにてアカウントプランナーとして、最大手クライアントを担当し、インターネットを活用した集客支援を行う。2012年アクシス株式会社を設立。代表取締役に就任。オウンドメディア「すべらない転職」やQ&Aサイト「Callingood」を運営。 現在は、インターネットビジネスの事業開発や、社外での講演活動等、多岐にわたり活動中。